ガマンしてやっているのが当たり前すぎて気付かない

カテゴリー/ その他 |投稿者/ 日本ホメオパシーセンター岐阜福光東

とある年配のクライアント様がおられるのですが、まあはっきり言って同じところでグルグル回っている状態でした。何度も同じことで悩み、同じ症状を訴える。手を変え品を変え、アドバイスをしたり、考えに考え抜いたレメディーを選んでも、全然変化なし。

これはもう、死ぬまでこの状態に付き合うしかないかな・・・

 

と私もさすがに弱気になりました。いくら良いレメディーを選んだとしても、ご本人に気付きがなく、変化を望まなければどうしようもない。人間の強い意志とか信念を無理やり変えることは出来ません。

 

で、先日のこと。今までとは違う尋ね方をしてみました。

 

その症状によって、〇〇さんが得することは何ですか?

 

疾病利益、という言葉をご存知でしょうか?例えば、仕事を休みたいけど休めない人の場合、病気になれば罪悪感なく堂々と休めますよね。これが疾病利益です。病気によって得るものがある、という意味ですね。

 

そしたら少し考えて、

それはよくわからないんですけど、朝が特に調子悪いんです。それは、これから1日が始まる、ちゃんとしっかりやらなければ、と思うからだと思うんです。

家事を全部済ませた夜はすごく調子が良いから、つい夜更かししちゃうんです。

 

とおっしゃいました。

 

ということは、家事が負担、ということですか?

 

そうなんです。特に料理は、主人にちゃんとした栄養のあるものを食べさせなきゃ、と思って品数も多く作るので、すごく負担です。

 

ご相談10回目にして、初めて聞く話でした。更に伺うと、

 

父や叔母から、妻とはこうあるべき、と強く言われたので、料理はそう好きではないし得意でもないけど、私の勤めと思ってやって来ました。

 

なーんと!約50年もの間、好きでもない家事を我慢してやって来たために、体にまで症状が出ている状態なのでした。思ってもみなかった原因にビックリです。

 

そこで、日本人は家庭料理を頑張り過ぎなこと、3食屋台で済ませる国もあるとか、毎日毎日同じ粗末なものしか食べない国があるとか、冷凍野菜と冷凍食品チンで毎日済ませる国があるとか、日本の一汁三菜は特別な時のもので、具沢山の味噌汁とおかず1品で十分だと言っている料理家もいる、という話をしました。そうすると大きな目と口で、

 

なーんだ!それでもちゃんと生きていけるんですね?

 

とおっしゃいました。しかも、

 

夫は小食で、刺身とご飯さえあれば満足な人なのに、野菜をたくさん食べろと、無理やり押し付けてました

 

今は夫婦お二人だけの生活で、本来楽なはずなのに、自分で自分を大変にしていた、ということに気付き、

 

バッカみたい!

 

と何度もおっしゃいましたので、2人で一緒に笑いました。これぞ1人コント!

ちなみに1人コントとは、自分の悩みは自分がわざわざ作り出していた自作自演であると気付き、つい笑ってしまうことを言います。

 

料理が嫌いとか苦手などということは人に言えないし、恥だと思って来た、とのことで、確かに昭和の時代は、女は家事、特に料理がちゃんと出来て当たり前、という認識が世間一般にありましたよね。そういう長年の我慢が当たり前になってしまい、基本的に何でも話してくれる方ですが、私にさえ言えなかった。ストレスになっているということにさえ、今回初めて気が付いた!

 

やりたいことをやる、の前に、やりたくないことをやめるところから始めましょう

料理以外にもたくさんのやりたくないことがあるはずなので、それに気付いて少しずつやめていきましょう

 

そんな話をし、今回は2人とも満足して相談時間を終えました。いや、今までも相談後は満足して帰られたのですよ。でも少し経つとまた同じ事で連絡して来られたのです・・・

 

今回は質問の仕方を変えたことでご本人の見方が変わり、新しい有益な情報が得られました。これは最近知り合いに紹介されて読んだアドラー心理学の本のお蔭で、学ぶことはとても多く、トラウマ原因論から離れて違う見方をする、という大切なことを教えてくれました。

 

今までと同じことをやっていて違う結果を求めるのは頭がおかしい by ハーネマン(ホメオパシーの創始者であるドイツの医師)

 

いやいや、ホントそうでしたね((;^_^A 良い結果が得られないのなら工夫せよと。今回のことを教訓に、こちらの質問の仕方で得られる結果も違う、ということをしっかりと覚えておこうと思いました。

 

 

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